黒い穴  詩:n uma 曲:n uma

夜更け過ぎて 物思いに
クレーター 静かの海
嘘臭いトコに馳せてゆこう
虫眼鏡を 遠いとこまで
波打ち際 ひとおもいに
砕いてしまおう この憂いを
黒い穴は笑ってる 黒い穴は溶け込んで
もしもこれがまわったなら ここではないとこに行こう

遠い記憶 一度死んだようだ
煌めき踊る神 抜き差しならぬ絵空事
遥か彼方 未だ見えず
ハッブルの目をした 疲れを知らぬ子供ども

黒い穴は静かに 黒い穴は吸い込んで
もしもこれが歪んだなら 君より先に生まれるのに



「ブラックホール」の唄です。この曲ができたのは、この当時友人で舞踏家の「コダマ氏」が主宰する舞台の音楽を担当していて、その作業があまりにも過酷でしんどくて「現実逃避しなさい」と脳が告げたのでしょう、いきなり「舞台のリハーサル中」にメロディと詩が「ほぼ同時」におりてきました。その当時(23,4歳くらいだったと思う)は持ち歩けるようなレコーディング機器もなく必死に詩をメモって、その日は舞台のことは眼中にいれず頭の中でずっと反芻して帰った記憶があります。それですぐ「MTR」(録音機器)に録音したんだけど「これは名曲になる!」という予感から「逃してはいけない!」と焦り「ギターの音を探す」前に「マイクを使って自分の声でメロディラインを唸る」っていうことをしてました(笑)。おかげで良い曲ができたと思います。メロディは不思議なんですが「全然自分っぽくない」です。「三拍子のリズム」の曲も初めて…なのかな。
とっさに出来た詩にしてはなかなかのものだと思います。メインのテーマは、この時読んでいた「タイムトラベル」関連の本を読んでいて、オーストラリアの数学者「ロイ・カー(Roy Kerr)」さんが提唱した「回転するブラックホールは理論上存在し、そこに進入することが可能ならば「ここではないどこか」へのワープが可能である」という説が元になっています。んで、そっから「タイムトラベル」をテーマにした感じです。
時間を扱うのだから「輪廻」がでてきて、「死を司るシヴァ神」「マハー・カーラー」がでてきて「NASA」の話もして…みたいな言いたい事盛りだくさんな曲になりました。この曲は地味に息が長く、ソロでも「おんちゃん」という女性シンガーと組んでいる「バタフライズ」でもやっています。機会あらばまた節さんとやってみてもいいかもしれませんね。