ある大木はとある夢を願った  詩:n uma 編曲:n uma

もしもこの我に 根でねえして足があれば
少し苦いこの実を 届けてあげるのに 我は

どうしてここにいるんだろ 流れてゆけぬのだろう
いつかイバラの道を 手をつないで渡れたらなぁ

今宵月がとても 僕に笑いかけてくるもので
月の船にのりたいのに わずかなじぇんこ(お金)さえも 我は

どうしてもってないんだろ 落してしまったのだろう
いつかイバラの道を 手をつないで渡れたらなぁ

いつか願いが叶い 根でねえして足がはえたら
月をしるべにかえて 光りをすすむのに 我は

どうしてためらっているんだろう 知らないとこだからだろう
暗く険しいそうな 行き倒れになるのだそうな
そうしてイバラの道を 手をつないで渡れたらなぁ いいなぁ



この曲は物語的なイメージでつくりました。
あるところにけっこうな年齢の巨木がいて、そいつはけっこうな年齢なんだけれども木の世界からいったらまだまだこわっぱで、「なぜ自分には足がないんだろう?」って疑問を抱く。
それで、「もしも足があったらなぁ」と願う。「もしも足があったら」っていう願いなんて、また違う点からみたらあらたにイバラの道を歩むくらい大変なことで、足があったらあったで大変なのはその大木も知っていて。
それでも、そのイバラの道でさえ渡ってみたい。苦しみを己から苦労を受け入れようとしている。
きっとその願いは叶わないし、苦労を欲したとしてもその苦労を実際に味わってみなければほんとのところわからない。それが大木にはわかっているからただ歯がゆくて仕方がないと。

いつか絵本とかにしてみたいですな。